2016年09月23日(金)
秋扇
今日の一句
あちこちに放り投げたる秋扇 浮浪雀
民法177条の第三者とは何か
当事者若しくはその包括承継人以外の者で、不動産に関する物件の変動の登記の欠缺を主張する正当な利益を有する者
なかなか法律的悪文でうれしくなっちゃう。
事例
Aさんが自分の土地をBさんに売却。しばらくして同じ土地をCさんに売却。登記はAさんが持ったまま。こんなことができるのか?と一生に一度くらいしか土地を購入することがあるかないかのマジメな庶民は思うわけだが、どっこい土地転がしにとっては、こんなのは日常茶飯事である。
ところで民法177条は、以下の如くである。
第177条
不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法その他の登記に関する法律の定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。
そこで、このCさんはこの土地に2世代住宅を建てようと現地を見に行ったら、なんだか感じ悪いあんちゃんがいて、腕組みをして土地を眺めている。無視して中に入ると「そこ俺の土地だから勝手に入らないでくれない?」というではないか。いや私がAさんから購入してここにその書類もありますが。とCさんが言うと、そんなのおれも持っているよ、とあんちゃんは書類の入ったクリアーファイルをひらひらさせている。
この場合、この土地は誰の者なの?
当事者と第三者というのはこの例で言うと誰のことなの?
そういうことが問題となる。
いちおう自分なりに理解した。
この悪文は2月ほど前に始めて見たが、その時は、ここになんだか宝が埋まっているな、と思っただけで、意味不明だった。そもそも対抗ってなんだよ。競技かよ、とかいろいろ思うわけだ。これは法律用語の慣用句で、主張する、と言った程度の意味らしい。欠缺というのも法律用語。なんだか穴の開いた缶詰なんか連想してしまうわけだが、これは漢字を見た感じで、欠陥とか間違いとかともかく良くないことらしいぐらいはわかる。ちなみに(けんけつ)と読みます。
この2ヶ月で訳のわからないながらも教材DVDを通勤時にひたすらiphoneで聞きまくり、模試と過去問をやってわからないところをテキストで考えながら読み返し、あたりをつけてまた問題演習をやって、だんだん全体像と部分の関係が見えてくると、俄然面白くなって来た。
これは英語の学習との時と同じだ。まず単語を覚えて、文章を訳して、訳した文章をまた英語に戻して、もう一度辞書に戻って単語の意味を捉え直し、英英辞典で英語の説明を英語で読んで、だんだん全体と部分の関係が見えてくる。日本語のシステムと英語のシステムの双方が塊として自分の中に入ってくると、単語の一対一対応じゃなくて、システム相互の対応関係に注目するという視点が生まれる。そうなってくると意味はそのシステムが保証していることに気がつく。そこらあたりから和訳や英訳が面白くなってくる。
法律も現実具体的な事象の持つシステムと法律体系のシステムの対応関係がわかってくると俄然面白くなって来て、それぞれの具体的な案件のシステム内の位置に当たりをつける、という作業になる。
てなことを考えながら受験勉強をした。
その後NPO関係業務。杉並区役所に広報チラシの配布を依頼しに行く。
そのまま業務1へ移行。
日程関係の作業と相談業務
後者は進行事態の把握と天使のお相手。
ゾンビ戦い業務とゾンビ送り
QB床屋と髪染め作業
と日常課題を片付けた。
帰宅したら、文章問題のDVDとテキストが来ていた。150題ほど過去問があるので、1日5題やって30日かかかる勘定になる。「民法177条の第三者とは何か」というのも勿論過去問にある。177条問題は民法の契約法、その中の物権(物は不動産と動産に分けられる)関係の一つの山らしい。
轟沈手前でこのブログ記入。
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