2014年10月04日(土)
花野 [日記]
今日の一句
アハハハハ回る二人の花野かな 浮浪雀
午前中は別邸へぶつ運び
20年ほど物入れの奥に封印していたブツを
取り出してともかく移動だけした。
あけてみると魑魅魍魎のたぐいがわき出てくる代物である。
アオイホノオは
時は1980年
若者のファッションと文化とが
一斉に花開いた時代
というオープニングで始まる(1)
その1980年に私は東京大学に入学したわけだが
今年東大のホームカミングディは80年入学生の同窓会企画が持ち上がっている。
同じクラスの当時の野球部キャプテンが今の東大野球部の現状を嘆き激しく激を飛ばすべく講演する、という。
その人から当時のクラス名簿がないかとメールで同窓生に回状が回って来た(2)
その名簿がこの箱の中にあった。
氏名現住所実家住所生年月日出身校所属クラブ一言コメント
の個人情報満載でしかも自筆の一覧表が出て来た。
1980 S-23(ローマ数字)12組というのがそのクラス名である。
これは駒場の教養学部理科2類3類で第二外国語がドイツ語のクラス。
理科2類45名 理科3類10名 合計55名の名簿が出て来たのだ。
この年の医学部医学科進学課程理科3類の女子学生は入学定員3063名のうち、わずか3名。そのうちの2名がこのクラスに在籍していた。その個人情報がばっちり載っている掲載ページもある。(3)
ついでに当時の教養学部の学期試験などという資料的に価値のある逸品もまじっていた。さっそくメールで私のところにあります、と返信しておいた。
ついでに1980年、自伝シリーズの浪人時代編のイケメン医学生Kさんの手紙が出て来た。なんでも実存をかけた彼女に振られその日にサルトルが死んだので追悼行事をした、ロバートフリップが私の心に滲みた、という内容だった。そんなものがここにはつまっている。
私がガロの新人マンガに応募しようと思って書き上げた幻の作品『手』5ページも青林堂の住所を書いて切手まではった茶封筒に入ったまま出て来た。書き上げたもののあまりに絵が下手なので投函しなかった。当時にしてすでに痛すぎるブツ。精神的アオイホノオそのままの展開である。今見たらどんなに恥かしいか。
ほんの少し箱を開けただけでそんなものがぼろぼろ出てくる。ここにはとても書けない憤死必至のアイテムがどんだけ埋まっているかわからない。恐ろしい。
なんてことをやっていたのでこんなに面白いことはない。
土曜日は自分のために使う、と念願していたのがやっとここに来て実現しそうなのだ。
午後は恒例の駒場詣ではやめて神田学士会館詣でしようと思ったが、道草途中下車して有意義な時間を過ごした。
それでも夕刻には帰宅フロメシ轟沈の恒例パタンに入った。
台風関係の連絡少々。
今日の引用
"さて、「神田川」の話に戻ると、神田川の歌詞の中で、
『若かったあの頃、何も怖くなかった。ただあなたの優しさが怖かった。』
と言う有名なフレーズがある。
このフレーズの前半「若かったあの頃、何も怖くなかった。」は、まぁ良い、誰でもすんなり理解できるというか共感できる。
問題は「ただあなたの優しさが怖かった。」の部分だ。
この部分は多くの方がどういう意味だろうと思ったに違いない。
私はこれまでずーっと、
「幸せだけれども、若い2人はいつまでこの幸せが続くのか、それを考えると怖い」
なんじゃないかと勝手に解釈していた。
ところが、実際は全く異なっていた。
「神田川」の作詞は、喜田条忠氏で文化放送の放送作家だったそうだ。
学生時代の経験をベースに「神田川」の作詞をしたそうである。
当時、学生紛争のさなか若い人間の多くは「世界を変えるんだ」と強い意識を持ち、学生紛争に参加していたが、疲れてアパートに帰ると恋人が黙って夕食を作ってくれている。
ふと、教員免許でもとって静かに二人で暮らそうかなと頭をよぎることがあり、自分の信念がグラつきそうになる恋人の優しさが唯一怖かったそうだ。
これが「ただあなたの優しさが怖かった。」の意味である。"
*神田川は1973年。私の数少ないカラオケ持ち歌「いちご白書をもう一度(1975)」と同じ曲想だね。「あなたの優しさが怖かった」の解釈だが、「幸せだけれども、若い2人はいつまでこの幸せが続くのか、それを考えると怖い」と考えるのは幸せを知っている今でいうリア充の人だ。私はもちろん『あなたのやさしさ」が自分を脅かすものだという解釈だった。「世界がどんなに 美しく微笑んだとしても 自分を売り渡すわけには いかない」というのは50数冊ある当時の日記のあるタイトルである。恥ずかしい。そうそう、その日記も今日の写真の箱のなかにある。70年代、私は黒歴史のまっただ中。「疲れてアパートに帰ると恋人が黙って夕食を作ってくれている」なんて生活とはまったく異次元の世界だった。
Posted at 16時50分
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