2014年12月09日(火)
高校講座古典 [雑文]
漢詩に入る。李白、詩仙というから仙人だね。
書き下し文で引用する。
峨眉山月の歌
峨眉山月 半輪の秋(がびさんげつ はんりんのあき)
影は平羌江水に入りて流る(かげはへいきゃうかうすいにいりてながる)
夜 清渓を発して三峡に向かふ(よるせいけいをはっしてさんけいにむかう)
君を思へども見えず 渝州を下る(きみをおもへどもみえず ゆしうにくだる)
七言絶句の中でも名句。韻字は「秋(しう)」「流(りう)」「州(しう)」
まあ、中国の詩ってのは、見て形が整っていて、意味の上でも対句、相句があり、聞いても韻を踏んでいるというから完成形の極致だね。高校講座なので、中国語では読んでくれなかった。地名が5つも出てくるが、これが500kmほどに及んでいるというから広い。
峨眉山の山の端に弓月がかかっている秋だよ
月の光は平羌江の水面に映って流れていくね
そんな夜に清渓を出発して三峡に向かったんだ
月をみたいなと思ったが見えないまま渝州まで下ってきたよ
現代語訳というのがナンセンスで、せいぜい読み下し文でいい感じよ。
Posted at 18時54分
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