ぱーこシティ

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今日の一句
十月の靄とは言えず白内障　浮浪雀

昨晩は、キッズ業務にネットNPO業務。
疲れて轟沈、起きたのが3時半、二度寝できずに5時までネット業務。
しかたないので、眠ったら、8時起き。

土曜日のルーティンは、beの人生相談
40代主婦、夫が風俗に行っているのがとても嫌。
LINEでは誰か口説いて断られた形跡がある。
まったく信用できない。
娘がいるので離婚はできない。
回答者は上野千鶴子大先生。

金で女が自由になると思っている女性蔑視が許せないし、
風俗はいいけど浮気はだめ、というのは他の女を道具のように使うのはいいけど、
自分は別格だから平気、なんだけどあなたは両方嫌だから、本来は離婚すればいい。
娘のためと言ってるけど、こんなこと思われている娘がかわいそう。そんな親を見て、自分のために母親が離婚しなかったというのも負担だし、結婚なんて碌なもんじゃないと教えているようだ、と相変わらず手厳しい。

それより今回のBeでは、連載の亀田誠治のエッセーが最後にドカンと大ネタをふってくるところが面白かった。ただ、作中FENを(American Forces Network)と言っている。これは（Far East Network)じゃないのか。亀田さんほどの人が間違えるのか、とモヤモヤせていた。投書してやろうか、とまで考えた。

これを書くためにもう一度新聞を読み返したら、『現在の』と書いてある。もう米軍のラジオ局は太平洋戦争時代から変わって、（世界に駐留する）アメリカ軍の放送ネットワークになった、という事情から名前が変わったのだった。それを見落としていた。これが老年の危うさである。世界が間違っている！と指摘したいところだが、実は自分が粗相して間違っているのだ。認知症の始まりだね。

爽やかな秋の晴天である。
空を仰いだだけで、室内で去年の日記を読んでいた。
つまりはこのサイトである。昨年は随分と身辺雑記を書き込んでいたように思う。
今年の描写はペラペラ薄い。それは週５で忙しくなり、これを書き込む余裕がないのだ。

予習は明日にやることにして、この前作った動画（といっても静止画だが）を完成させてyoutubeにあげた。そして夕方三鷹方面へ買い物。

三鷹駅前のビルに5階で太宰治展をやっている。この美術館（というか展示スペース）は結構力の入った企画をやる。昨年の諸星大二郎などは出色の出来であった。

今回は三鷹の小さな家と妻美知子の話だった。彼女の父親は東京帝大卒業で高校の校長を歴任、彼女は今の女子高等師範（お茶の水女子大）の出身で、女学校で教師をやっていた、という身持ちのしっかりした女性である。

太宰の師匠、井伏鱒二紹介であるが、結婚の直前になって、井伏が放蕩のかぎりを尽くしている太宰をこんな堅い良家の子女にとつがせることに責任を取れないと思い、仲人を降りようとした。そこで太宰が焦って、誓約書を書いて無事結婚した、ということである。

20歳で芸者と心中未遂。その後その芸者と結納。さらに女給と心中未遂をして、相手の女性だけが死ぬ。非合法運動に入る。大学は卒業できず、入社試験にも失敗。自殺未遂。授業料未納で帝大から除籍。薬物中毒で入院。妻の不実を知り心中未遂。この妻とは別れる。その後の結婚である。井伏鱒二がビビるのも無理はない。斜陽のモデルの太田静子との間に治子が生まれ、その命名を別の愛人の山崎富栄宅でしている。この山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

今日の展示では、この太宰の女性関係にはほとんど触れず、小説家太宰治の家庭人としての（つまりは妻美知子との家庭と3人の父親としての）太宰を紹介している。こんなデタラメなやつを三鷹の文化人として持ち上げていいのか、という思いがいつも消えない。

とまあ、展示はなかなか面白かった。学芸員さんグジョブである。

帰宅後、電話。画像少々。