2022年10月03日(月)
蟷螂 [日記]
今日の一句
蟷螂VS蟷螂でかいのが勝つ 浮浪雀
今日は、早く出る日なので、TVを見る余裕がない。
そこでルーティンはなし。
先週は840だったが今日は830の電車にのる。
西葛西→葛西
と普通にコマをすすめて、12時頃撤収。
気分が変わるかと木場で降りて、映画。
時間が合うのが、マイ・ブロークン・マリコ
★3つ。
女子のバディモノ。永野芽郁が頑張っていたが。
精神が不調のマリコのを喪失した主人公のロードムービーともみれる。
で最後の一番大切なところで寝落ちした。すぐに意識がもどったが
もう後の祭りで、大事なことはすでに終わった後だった。
その自分が信じられない。
恋の蛍
これは愛人山崎富栄を擁護する伝記である。だが戦争前後の日本を描くとともに
その時代を生きた父親の話がメインになっていく。
伝記としないで小説としたところに作者の欲が出た。
だがその小説の部分がつまらない。そこにはほとんど何の発見もない。
つまらない朝ドラのような描写がめだつ。
でもまあ、いろいろ興味深いことがわかったのでよしとする。
★4つ。
そこで、次は回想の太宰治
これは妻の津島美知子が書いたモノ。
さすが、高等女子師範卒の高校教師が書いただけに
読める文章になっている。
夫の描写から妻の太宰評と情死された妻の思いを読み取れる。
これが俄然面白い。
『太宰は事実の記録を書いているのではない。自己中心に、いわば身勝手な主観を書いているので、虚構や誇張がはなはだしく織り交ぜられていることろ、特殊な戦時下の体験であるためあらためて痛感する』
この、身勝手な主観、と断じるときの口調の激しさはどうだ。
あるいは、
『食堂車でビールを飲む楽しさを語ったことがあるから、長生きしていたら大いに旅行していたかもしれない。気が利いて何から何までやってくれるおともがいたらという条件付きであるがーーーー。』
これは太宰が旅行下手だ、と述べた後の文章で、この『何から何までしてくれるおとも』に愛人山崎富栄を感じてしまうのである。
太宰の作品にまつわる身辺雑記を事実の記録として、それだけを禁欲的に書いていく、という堅い意志を感じる。それだけにところどころに綻びのように漏れてくる妻の本音を読み取るとれるがそれが大変興味深い。
疲れて轟沈。またしても夜中に起きる。
Posted at 00時04分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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