2015年01月08日(木)
鷽替へ(うそかえ) [日記]
今日の一句
鷽替えて今年のSTAP期待する 浮浪雀
そろそろ平常日程に戻って
古典講座を聞こうと思ったが
ついでに開いたkindleで
漱石を読んでしまった。
思い出すことなど
が大変面白かった。
修善寺大患の記録だが、
病状からその時に考えたことなど
詳細に描写している。
漱石は自分の意識は一つも途切れることなく続いていた、
と思っていたが、実は30分間人事不詳で『死んで」いたことを
妻から聞かされる。
この経験からドストエフスキーに想いが及び
生と死はまったく別物である、と結論づける。
この翌年に博士号辞退で物議を醸し
幾つか講演の記録がある。
これがまた話すことの大枠を決めて
あとは出たとこ勝負で話しているらしく
ライブ感があって面白い。
Kindleは読みやすいがPCで読めないかと
あちこち探して kindle for mac というがあったので
ダウンロードしたが、うまく機能しなかった。
cloud systemもあるのでアクセスした.
comicには対応しているが
小説には対応していない、とのことで
これも使えなかった。
そんなことをしていたらすぐに市民講座の時間になった。
今回はリレーショナルデータベースの基本、という話。
仕事上の必要から、macのfilemakerというソフトを
使おうかと思っていた矢先のことだったので期待していった。
リレーショナルデータベースとは、
多量のデータを2次元の表(テーブル)に分散して
更新時の煩雑さと検索機動性をもたせたデータ処理のツールである、
とまとめていいのかな。
そのため
テーブルには正規化という作業によって
目的を達成するための規格化が必要。
表にデータを記述する取り決めである。
次に表同士の関係を決める方法と
表からデータを取り出し処理する言語としてSQLがある。
その数学的基礎は集合論で集合の包含関係と対応に関する理論が応用されている。
データベースの設計は設計者の技量(特性)がもっとも現れる分野で
データベースの処理は設計者で決まる。
といったところか。
講師の先生は業界関係の企業の社長で
講義形式の話はなれていないらしく、
板書とか説明の仕方がわかりにくかった。
レジュメは高齢者に向きのおおきなフォントでよかった。
私としては、もっと応用的個別商品ベースの話を聞きたかった。
最後に質問があって、
MySQLはfreeBSD系統、postgresSQLはLinux系列
オラクルが商品化されたプロ向けのソフトで・・・
といった話になって、その方面をもっと聞きたかったが
時間切れとなった。
あとは自分でやってみるしかあるまい。
帰宅食事して
昼寝。
QB床屋いった髪染め
フロメシ轟沈のパタンとなった。
レポートが気になっているが全然進まない。
今日の引用
"形而下の物質界にあってすら、――ー相当の学者が
綿密な手続きを経て発表した数字上の結果すら、吾々は
ただ数理的な頭脳にのみもっともと首肯くだけである。
数量のあらましさえ応用の利かぬ心の現象に関しては
云うまでもない。よし物理学者の分子の対するごとき
明瞭な知識が、吾人の内面生活を照らす機会が来たに
したところで、余の心はついに余の心である。自分に
経験のできない限り、どんな綿密な学説でも吾を支配
する能力は持ち得まい" ー思い出すことなど
「余の心はついに余の心である。自分に
経験のできない限り、どんな綿密な学説でも吾を支配
する能力は持ち得まい」
この断定を文学的な立場と呼べば、私も僭越ながら大きく
賛同するものである。
Posted at 07時08分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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