ぱーこシティ

似非

今日の一句
肩掛けのベルトのままに汗の跡　浮浪雀

今年は暑いので、
珍しく午前中からクーラーを入れた。
それでも室内29度
これで夢のように涼しい。

久しぶりに受験数学に手を出した。
前回がセンター入試だったので、
もう4ヶ月ほどやっていなかった。

3次方程式の解法の問題。
答えは出たが、それをうまくまとめるのに手間取った。
業務２は採点なので、その経験が直ちに生きる。
採点者の手口を知っていると回答がうまくかける。

それに気を良くして東京医大の入試問題を解く。
1番はさらさらいったが、2番の定積分問題で少しつまる。
もちろん過去に解いたことはあった。
解法を忘れていたので、はじめから解いてみた。
sinのn乗の定積分は定番の解き方がある。
置換積分のあと部分積分で漸化式に持ち込む。
すでに公式化しているが、それを覚えてもつまらない。
時間に追い立てられている現役時代は
なんとなくこんなものか、と流していた。
一応納得するまでやった。

それ関係で有料サイトを見つけた。
ブックマークしておいた。

ついでに通信高校講座古典
源氏物語を聞いて、今日は現代文を聞いてみた。
小説の解説もちゃんとやった。
講師は都立高校の先生である。
かっては同僚でもおかしくない、
などと思いながら聞いた。

小説のおもしろさは２つある。
物語のおもしろさとどこかに感動がある。
語り手の視点に注目するといい。
など基本的なことを話されていた。

村上春樹は小説は３つの要素でできている、という。
情景描写と心理描写と会話である。
それぞれ、お説ごもっともだ。

次に取りかかるのは、真空管アンプの製作。
まずは足りない工具を購入に
この暑さの中、ホームセンターに出軍する。
やはりアキハバラより品種は少ない。
とりあえず、必要なものは入手した。

工具を並べてニヤニヤする。
今日は時間がないからこれ以上工程を進めることはない。
こういうことは考えているときが一番楽しい。

ついでに和風ファミレスでうなぎを食べた。
ひつまぶしである。
本来ここはうな重でなければならない。
百歩ゆずってうな丼。
昨年はうな鐵で松を頼んだつもりが竹だった。
それでもまごうことなくうな重であった。

それ以前はさる湖畔の料亭の本格派、
年に一度の贅沢だったが、諸般の事情で
実現できていない。

ひつまぶしの成立に諸説あるようだが、
名古屋の料亭、しげ定の見習い板前大介が始めたという説をとりたい。
志賀直哉が浜名湖に遊んだ折に、この料亭のうな重を頼んだが
体調が優れなかったか、ほとんど手をつけなかったという。

下がってきたうな重を見て、捨てるに忍びなく見習い大介は
そのウナギをちぎって残りメシとまぜ、
そこいらにあった薬味とだし汁をかけて、厨房の片隅でかっ込んだのが
始まりという例の説である。

揺れる船の上で、とれたばかりの魚をご飯にのせ、
わさび醤油をかけてかっ込む漁師メシと同じ発想である。

本来私はこの手のぐちゃまぜ汁めしが好きなのであるが、
うなぎだけは、どどんとつながった分厚い2本がほくほくのごはんに乗り
馥郁たるたれに山椒多めに振りかけて、ガシッと重箱を持って
わしわしかっ込むのでなければうなぎを食べたと言わないでのある。
そうした下品な作法が必要なのに、薬味が洒落臭い。
これは土用に食するうなぎではない。

今年は本物にチャレンジできるかなあ。

午後は冷房が効いた部屋で昼寝。
これも数が月ぶりである。
最後にビフォーアフターを見た。

夏休みを満喫した。
明日から地獄の早番なので早く寝る。