2009年05月09日(土)
薔薇 [日記]
今日の一句
薔薇屋敷手入れの苦労は人まかせ 浮浪雀
授業3つ。
久しぶりの好天だが
たまった残務をゆるゆるやるうちに
土曜日の午後は過ぎて行った。
気がつくと職員室はガランとして
人影がない。
5時を少し回ったところで下校する。
雨がしばらく続いたあとの良い天気なので
途中下車して散歩の達人をきめこんだ。
道草はほぼ20年ぶりであろうか。
前の勤務校には道草クラブなる部活動があった。
駅を出たのが6時
駅そばのスーパーで
発泡酒、つまみ、弁当(小)などを買い込み
あとは歩きで30分ほど。
ころあいの広場を見つけて食事
暮れ行く初夏の風を堪能した。
一休みの後
人影少ない広大な武蔵野の森をさらに歩いて
ほろ酔い加減も覚めてきたころ駅までのバスに乗った。
所用2時間、経費バス代まで入れて1000円でおつりが来た。
なかなかコストパフォーマンスの高いレクリエーション。
私は42年前始めて就職した職場での新人歓迎会を思い出した。
受験した大学はすべて落ちて呆然としていると卒業校の担任が
就職を紹介してくれた。
工業高校の実習助手である。
その職場の始めての飲み会は
後楽園の近くの中華料理屋でやった。
今日のような初夏の風薫る五月だった。
飲み会は明るいうちに終わった。
その後は2次会にくりだしたり、
それぞれ帰宅したりしたと思う。
酒に弱い私は動悸が激しく
とてもこのまま帰れない、と思って
どこかで休む事を考えた。
酔った頭と体でふらふらあたりをうろついて
気がつくと六義園の中にいた。
閉園まえで人影もなく五月の風だけが梢を揺らしていた。
私は林の中のベンチに仰向けに横たわり
荒い息を吐きながら樹木の頂に囲まれた夕暮れの空を見上げていた。
やがて園内に閉園時刻を告げる放送が鳴りだした。
その時のことを思い出した。
この飲み会のとき、私はずいぶん恥ずかしい挨拶をした。
言ったあとで自分は一体何を言っているんだ、
とすぐに思ったのでいつまでも覚えていた。
すでに定年を迎えた私であるが、
こと自分に関する限り、なかなか達人の域に達する事ができず
相変わらず恥ずかしい日々をおくっているなあ、と実感しました。
でもまあ、この道草はなかなか精神的にいいので
機会を見つけてまたやってみよう。
今週は連休につき、週の勤務時間24時間でした。
Posted at 22時07分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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