ぱーこシティ

2020年04月12日(日)

杉花粉 [日記]

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風の通る道

今日の一句
杉花粉マスクをしたら防げたね(今さら) 浮浪雀

夜中に黒澤明唯一の恋愛映画と言われた
「素晴らしき日曜日』1947を見た。
★4つ。敗戦後2年目の世帯風俗がわかって面白かった。
コーヒー1杯5円。クラシックのコンサート(シューベルト未完成)B券10円大サービス

9年前の今頃の記録を見る。
あの時は、おかめ納豆が店頭に出るのに一月かかっていた。
自粛の気分はほぼ同じだが、前回は公式な言明はなかった。
TVではあの時の方が公共広告機構がやかましかった。
映画館はやっていた。派手な企画は延期だった。
通勤はできたから仕事はたくさんしていた。

振り返ってみると、私が仕事に入れ込んでいたのは、自分の問題から逃げるためだったね。はた迷惑な部分があった。管理職でもないのに校務分掌を散々悩みこんで決めることを一手に引き受けていたり、遅刻の生徒の家に毎朝行って起こして来たり(小笠原高校)いやもう枚挙にいとまがない。どうもおさがわせしました、と。

それが社会的に許容されたのは(確かに一部仕事がデキる、と評価されていたのもあながち自惚れではないと思う)、価値観が今より共有されていたからだ。遅刻の生徒の家に押しかけて毎朝起こすのは、教育熱心な先生、という見方が一部成立していたからだ。学校に遅くまで残って自分(だけに?)納得がいくように、必要以上の完成度を求めて奮闘したのも、職務に熱心な人、という評価があったからだ。要するにこれは自己有能感を得たいがためである。

何が有能かの社会的な評価が決まっていれば、この自己有能感に迷いはない。今や2つの点でこの自分はデキる人であると思うことが難しくなった。一つは自己有能感が個人に属する以上、他の個人からかならずツッコミがはいる。デスるという俗語で言われることが必ず起きる。もう一つは、自分は役に立っている、ということがすなわち相手は役に立っていない、ということを前提にしている場合があるということだ。

中学3年生の受験の時期に、学級委員だった金沢くんに注意された。お前はふざけて他の人の勉強を邪魔している、というものだ。私の理屈はこうである。もし自分が勉強して成績を上げ入試に合格するとその分誰かが一人不合格になる。これは人のためにならないのではないか。自分が不合格になれば誰かは合格する。これは人のためだ。だから皆で不合格になって他の人を合格させよう。しかし私はふざけたやつで金沢くんは立派な学級委員である。女子の学級委員は志賀由紀子さんで美人だった(私の目には)。彼女はクレオパトラのような髪型をしていたので、私はひそかに(パトラ様)と読んでいた。そして2人は放課後教室に居残ってクラスの仕事をしたりしているのである。金沢くんは背も高く整った顔立ちをしていた。勉強もできる。中央大学法学部を出て霞ヶ関にある弁護士事務所に勤めたという。

お前ふざけるのやめろよな、と金沢くんに言われて私は俯いて抗弁できなかった。かれのいうことが正しいことは私にもわかっていた。それは彼が放課後残って志賀さんと一緒に仕事しているから正しいのだ。私はすでに事柄の正しさは内部の根拠ではなくそれを発言する人間の位置によって決まる、ということに気づいていた。モテるやつの言うことは正しい。もうやめなよ、と言うように志賀さんは金沢くんを止めていた。私の方は見もしないで。

始めてみれば結構いける「私の中学時代」
そんなことをつらつら考える。

今日の生活必需品購入のための散歩は4111歩。

こんな時じゃないと見られないと、黒澤映画「七人の侍」207分=3時間27分、途中休憩5分を見た。★5つ。最後の雨の中の戦いにもっていくまでも面白い。農民と侍という構図も決まっている。桜木花道のような三船、と言うのが以前見た時のコメントだが、今回は全体をよく味わえた。今のハリウッド映画に慣れた目からは、わかりにくいところは多々ある。村の全体像は今ならドローン映像でわかりやすく示せる。セリフもきちんと聞こえるように調節できる。しかしこの圧倒的熱量は再現できない。やはり傑作である。

風呂メシ轟沈。

また夜中に起きる。仕事がまったくなくてもこの生活は悪くないと思う。

Posted at 02時55分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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