ぱーこシティ

黙想の先

今日の一句
初冬の夜は異国の授業みて　浮浪雀

今日は黙想の日
神父様の講話を聞いて
黙想をして
午後は会食と
永続勤務者の表彰がある。

カトリックの暦では
11月は死者の月
亡くなった人を思い起こす月である。

10月の体育祭、バザーと続く行事の後で
11月に入って校外学習と来て
この職員黙想で一段落
その後で年末クリスマスへとなだれ込む
という気持ちの流れになっている。

神父様のお話は
「私があなた方を愛したように
あなた方は互いに愛し合いなさい」
というイエスの言葉にある
「愛する」とはどういうことか
相手の中に「永遠のいのちを見る」ということではないか
だと思います．
という難しいものだった。

神父の話というのは
いわば公的な発言だから
教会の教理原則にそって行われる
のかと思ったら
神父個人の思いから始まるのだった。
これは少し予想外。
まあそこに神様の目に見えない計らいがある、
ということになるだと思うが。

私がこの職場に入るときに受けた四谷双葉の研修で
ローマカトリック本山からいらした外人の神父様は
「カトリックは自由である！」と宣言していたが、
こういうことか、と思った．

さて我が校担当のこの神父様は
小学校の教員から思い立って神父様になった方である。
ギターを弾いて歌ったり
お説教の途中でいきなり沈黙したり
（多分、精霊のお告げを待っているのだと思うが）
私の思っている神父像と違って型破りなので
好きな神父様である。

しかしまあ、この「永遠のいのち」だが
どうして「永遠」がこんなに好きなのか
私にはよくわからない。
現在過去未来という時間の区切りが便宜的なものだ、
ということは私もよく考える。
一瞬の中に永遠がある、という言い方もわかる。
永遠のいのち、といわれると
DNAの伝達かな、と思うくらいで
それほど欲しいものだと思わない。

永遠のいのちはイエス様だから
相手の中にイエス様をみるのが
互いに愛し合いなさい、ということだ
と論理展開が続く。

この神父様がある相談を受けて言ってみると
相手の方が病気の方でいろいろ難題を言われる
刃物を振り回して暴れたりする。
神父らしいことをしてみろ！などと面罵される。
そういうとき、マリア様の祈りをするしかない
「恵みあふれる聖マリア
主はあなたとともにおられます。・・・」
そうすると、だんだん落ち着いてきて、こと無きを得ました。
と経験談を話してくれる。
これが相手の中に永遠を見るということではないか、
と言うわけです。

だから自分の体験に即して
聖書の言葉を理解しようとしとしている、
ということになる。
立派なことです。

今回は黙想の時間が短かかったこともあって
私の黙想は余りすすまなかった。
１年目にいった
グランドの片隅のゴミ捨て場にいって見たが
きれいに整地されていたのを確認しただけで
思いをふかめることもなく御ミサに戻りました。

合格報告が2件
担当としては安堵すところだが
まだ決まっていないのがあるので
3月までは気は抜けない。

午後の永続表彰者の発表では
表彰された人の挨拶と
その人を紹介する人の言葉がある。
これがいずれも大変面白い。
きちんと準備してピン芸人顔負けのスピーチを披露される。
教員は話なれているとはいえ
ここまでの挨拶は、やはりお互いの関係が良くないとできないだだろう。

予定時間を１時間超過して終わる。

仕事はいくらでもあるが、
今日この一瞬は永遠に仕事をしないでおこうという気分になり
それ以上仕事に手を付けなかった。