ぱーこシティ

案件一段落

今日の一句
花石榴きれいなものはただきれい　浮浪雀

結局1日仕事になった。

NPO関係法務局登記申請

午前中と午後に同じ道を2往復した。
午前中は理事重任の申請。
前回対応してくれた人が受け付けてくれれば
話は早く済んだかも知れない。

法人対応の職員は3人。
フリーザを礼儀正しくしたような男性職員
女性職員は女史タイプのメガネっ子と
おおざっぱなおばさんタイプ。

おばさんタイプになってしまった。
始めから説明しないといけない。
説明すると危ない箇所がある。
自分でも気がついていた。
それを知らない振りをしなければならない。

おばさんは始めから指で線を引きながら
申請書を読み込んでいる。
ん？これは、、、
私は手回しして定款の箇所を開いて見せる。
ここは危ないところだ。
定款には、鉛筆で必要箇所に印がつけてある。
これはなんですか？
来た。
私はさりげなく手で他の人の相手をしているフリーザを指した。
おばさんは
あっ、と言って事情を飲み込んだらしい。
ならいいですか。
よし。心の中でさりげなくガッツポーズ。

なんとか難所を越して、後は印鑑の照合となる。
受け取っておきます。

ここで止めておけば良かった。
ひとつ聞いてもいいですか。
はい？
財産の登記は必要ないとネットで見たんですけど、それでいいですか。
？？
昨年の10月に法律が改正になり、今年の4月1日に施行された、と法務局のページでみたんですが。
これがいけなかった。
医者に言って、風邪なんです、と自己申告するようなものだ。
風邪かどうかは医者が決める。
たとえそれが正しいことであっても。

ちょっと待ってください。
おばさんはメガネ女史に聞きに行った。
メガネ女史はその話を少し聞いただけで
人払いするように手を振った。
問題外！と言っているようだった。

おばさんはすぐに戻ってきて
例年通りで。
と言った。それ以上の疑問は許さないぞ、という感じだった。
私は、でもたしかにネットで見たんです。もう必要ないと。
という言葉を飲み込んで
わかりました、といって引き下がった。

一難去ってまた一難。
また申請書を書くとすると面倒だ。
しかも締め切りは明日。
どうするか。

あれこれ考えて、
ともかく一旦帰宅することにした。

出せなかったら、それはその時。

帰宅していろいろな案を検討した結果
ともかく税理士に電話することにした。
財産目録の書類が必要なのだ。

税理士といくつか質疑応答のあと、
その書類は税理士がメールで送ってくれることになった。

よし、これで期日に間に合う！
と安堵したが、そう簡単に物事は進まない。

税理士が送ってくれたPDFの日付は6月20日となっていた。
これを5月30日に直さなければならない。
PDFだ。
wordじゃない。
もちろん私のパソコンにはPDFが編集できるソフトが入っている。
だがうまく働くのか
やってみないとわからない。

うまくできなかった。
あれこやれば出来るかも知れないが、時間がない。

そのPDFの内容をそのままexcelで書き直して
なんとか同じように見えるものを作る。
その他、委任状とか登記事項変更申請書とか
必要な書類を作る。

間に合いそうだ。

それから暑い中、荻窪ー事務所ー法務局と
また同じ道を通って同じ窓口へ行った。
午前中と違って待っている人が沢山いた。
ファミレスのように受付簿にカタカナで名前を書いて順番を待つ。

こんどはフリーザ様が対応してくれた。
必要最小限の問答で受け取ってくれた。
フリーザ様は
「なにかあったら連絡しますので、電話番号を書いてください。
6月5日までに連絡がなければ、登記は完了したということになります。
お疲れ様でした。

なんとかここ2ヶ月の懸念事項が片付きそうだ。
また同じバスに乗って同じ道を歩いて事務所に戻り
印鑑を返還して撤収。

ドトールで「騎士団長殺し」を読んだ。
読者に親切な本で、細かな章立てがしてある。
各章には、1行詩のようなしゃれた表題がついている。
ファンにはたまらないうだろう。
1章読むのにほぼ15分かかる。

42「床に落として割れたら、それは卵だ」
43「それがただの夢として終わってしまうわけはない」

のところを読んだ。
もちろん、その文は章の中にちゃんとあって、その意味も良くわかる。
昨日買った本なのに、もう下巻も半分ほど進んでいる。

電話をすることになっている。
s77分