ぱーこシティ

大腸菌

今日の一句
椿の足下生首ごろごろ　浮浪雀

井の頭公園

さて今日は３月にして２度目の休日となった。
あいにくの曇り空だが、地元はまずジブリの裏手の公園から井の頭公園のサクラを攻める。
午前中というのに凄い人出である。

鶴巻公園

それでともかく花見は済んだので
総武線に乗ると新宿で人身事故
電車はホームで止まったままである。

仕方がないので、荻窪から丸ノ内線で新宿ー高田馬場と乗り継いで早稲田で降りる。
鶴巻公園のサクラを攻める。

ここは相変わらずであった。
さて久しぶりのY高も相変わらずでありました。
聖地地下の小体育館は格技場で
その畳が客席になっている。
これは大衆演劇のノリである。
その畳に寝転んでの観劇。
なごむことこの上ない。

ショートコント集の芝居は
これまた相変わらずのY高調で、
途中休憩１０分を入れて１時間４０分
まったくあきなかった。

昨年同様、広報していないので
観客は２０人ほどで
校内公演といった風情である。
まことに贅沢。

卒業公演であるから
卒業生は３人出ている。
OBが６人出ていて，
いずれも都大会経験者で
脇を固めている。
大変贅沢な布陣。
最前列で見ている２人を加えれば
これはこの前のRockうさぎのメンバー全員に
国家公務員のM（きれいになりました）
w大演劇サークルに主演しているSの２人が加わっている。
さらに高校演劇界の岸田今日子と言われた
Hまでが看護婦で出演。

少年チョコレート

現役生で私を知っている人はいない。
もっとも毎年地区大会は見ているから
こちらは少しはわかる。

不条理劇っぽいショートコント集
という形式は、この創立当初に現指導員N氏が
現役時代に全日制の地区大会に出した「東京」と同じ。
当時と違うのは、それぞれのコントのつなぎが
大変洗練されている、というところだ。

半暗転とでも言うべき微妙な暗さで
出はけを見せる。
音楽もちゃんとつける。
今回は緞帳に相当する幕もない。

N氏やOBは小劇場も経験しているので
こういう見せるための仕組みはきっちりやる。
それとは反対にショートコントの中身はへぼい。
そのへぼさをどう見るかは観客の好みだろう。
私は現役顧問時代から一貫してこのへぼさが
好きです。
つまりこの演劇部のファンというつもりである。

ちょっと見ると、主演している現役生がそれぞれ
過去の部員に良く似ている。
ほとんど同一人物ではないか、と思われる人もある。

長く教員をしていると、自分の中にある種のタイプ分けができる。
この生徒はこのタイプ、と自然と分類している。
いわば思い込みだから、これは注意して自己点検していないといけない。

しかし、この学校の劇の役者についてはそれとは少し違う。
タイプでなく、同じ人が出ているのではないか、
と思われるほど似た印象である。
ちょっと不思議な現象。

演目

私は畳に寝転んで劇をみながら
思い出していた。

自分は退職したら、
廃校になった小学校を手に入れて
そこでこういう劇団の面倒をみる、
てな晩年を考えていた。

実際は相変わらずの業務漬けで
相変わらず休みの国はまだ遠い。
これも自分の望んだ結果であるが
いつまで体が動くかわからない。

久しぶりにそんなことを考えながら
Y高演劇部を堪能しました。

現役、OBのみなさん（とりわけN氏）
お疲れさまでした。
M先生、ご苦労さまでした。
今後もよろしくお願いします。