2018年11月15日(木)
山茶花 [日記]
今日の一句
我が暮らし山茶花のごとく生き急ぐ 浮浪雀
今日はアレルギー性鼻炎の薬をもらいに
御茶ノ水の三楽病院へ行く日、と勝手に決めた。
三鷹から10時台に発車する特別快速に乗れば楽勝だろう。
歩いて行くと道の端にはぐれ犬が見えた。
トイプードルのようだ。
飼い主が放してしまったのか、それとも
逃げてきたのか。
近寄っていくとなんだかゴミのかたまりの周りでうろうろしている。
とおもったらゴミじゃなかった。老人が仰向けに倒れていたのだ。
側を通りかかった郵便車が止まって配達員が降りてきた。
老人の側へ行って
大丈夫ですか、と聞くと
大丈夫、大丈夫、起こしてくれと言った。
手に血がついている。
その手で後頭部を触っている。
後頭部から血が滲んでいる。
これは後頭部を打ったな。
家はどこですか、と言ってもなんだかもごもご言って要領を得ない。
トイプードルは逃げもせず飼い主の周りをうろうろしている。
起きようとして手を持ち上げるが、それ以外は動かない。
とても一人では起きられない。
配達員も手伝ってくれて起こそうといたが
これは無理。前の家からおばさんが出てきて
犬のリードを持って老人から離した。
犬は老人の方を見ながら、それでも鳴きもせず
おとなしく従っている。
私は後ろに回って老人の背中を私の前面にあて
なんとか上体を起こした。介護ベット役をやったわけである。
起こしてくれ、大丈夫だ。と相変わらず言っている。
そのまま上体を押し上げて立たせると手を塀につけたが
腰がくだけてまた崩れ落ちてしまった。
妻は電話で救急車を読んだ。
場所は?というと
そこはプロただちに配達員が現場の住所を教えてくれた。
老人は医者に行くと金がかかる
大丈夫だ、起こしてくれ、
と同じことをもごもご言う。
そうして手で後頭部を触る。
意識があるのは確かだが、立つことができない。
それが転倒したショックでたてないのか、
それとも脳・神経の損傷でそうなのか、
はっきりしない。
さきほど立とうとした時の動き方で
骨折はしていないようだ。痛みも訴えない。
救急車いらない、大丈夫だという意味のことを
相変わらず不明瞭な発音で言い募っている。
前の家から出てきたおばさんは
救急車の人は専門家だから見てもらって
何もなければそのまま帰れるから。
家はどこですか?
と聞いたりしている。
近所の医者の名前をいったり
73歳、高血圧といったり、
ブルーノという犬の名前らしいことをいったりした。
その間中、私は上体起こし介護ベット役である。
10分もしないで救急車が来た。
三人救命士がストレッチャーを持って降りてきた。
そこで私は介護ベット役から解放された。
あとは三人にまかせてこんどは自分が病院へ急いだ。
この後頭部の出血、というのは
この夏亡くなった義理の兄の死んだ時と同じである。
その時も大丈夫だと言っている、と医者に言うと
意識があるなら連れてきてください、と言われた。
救急車を頼んだのにこなかった。
そうこうするうちに意識は混濁し
大腿骨を骨折していたのでそのまま気を失ったようだ。
結局かなり時間が経ってから救急車が来た。
事故から半日後に亡くなった。
この時の医者の判断は間違っているのではないか、
と遺族になった妻は言っていた。
だからこの老人の場合も真っ先にそのことが頭にあり、
すぐに電話をしたわけだ。
という人助け案件があり、15分ほど時間を使った。
それでも特別快速に乗ることができて
午前の診察に十分間に合った。
薬をもらうまで1時間ほど所用。
御茶ノ水から水道橋
文京区のセンター
茗荷谷、伝通院、護国寺
とあるいて池袋まで行った。
20362歩
帰宅後
男はつらいよ
寅次郎春の夢
★3つ
今回は日米人情合戦だった。
Posted at 21時06分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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