2022年03月20日(日)
菫 [日記]
今日の一句
菫花咲くNHK脇の花壇 浮浪雀
日曜の朝も特に記憶ルーティンは決めていない。
TVをつけてもチェックする項目がない。
紀行番組になった。今日はどこだろう。
意識して覚えていないので、忘れようとしても覚えられない。
動画一本。いよいよあと残りは一つになった。
桜の開花となったようだが、とりあえず新宿に行って、義姉の買い物カードで食事でもするか。55年前にバイトしていた京王デパートに行く。食堂はもう1時半だというのに、混みまくっていてどこも長蛇の行列である。とても待つ気はしない。
この義姉は昨年12月に腰が痛いと訴えて、マンションの室内でも生活に不便を感じるのでショートスティに入った。二週間もすれば出られるかと思ったが、年を越しても出てこない。そのうち電話で話す内容がおかしくなって、認知症が進んでいることが伺えた。ショートスティに入ったとたん坂を転げ落ちるように話が通じなくなった。
コロナのため見舞いに行くことができない。高齢者施設はたいていそうである。iphoneは持っているがうまく使えない。以前はメールができたが、いまは通話できるだけである。今日もこの期間に50回ほどかかってくる。出ると無言だったりすることが多い。話が通じた時も、何の用?と自分からかけておいてそのつもりが本人にない。
そこを出たいのでお金がない、とか妹である妻のところへ行きたい。ここはつまらない。と訴えている。でも姉は自立歩行ができない(と聞いている)。なにしろマンションで自室のトイレに行くのに難儀していたからショートスティに入ったのである。
電話で声を聞くだけでどうすることもできない。リハビリの病院に入れる話が進んでいるはず。義姉には子どもが二人いて、結局はこの子ども(とっくに成人している)が面倒見ることになる。
電話はどうも勝手にスイッチが入っているようで、ずっとなっている。同情心の厚い妻は、お姉さんがかわいそう、とため息をついている。
新宿ー代々木ー明治神宮ー原宿ー代々木公園脇ーNHKー東急本店
とただ券のつかえる食べ物屋を探して、8階の更科蕎麦屋。
春の天ぷらもりそばを食べる。そういえば隣でミロ展をやっていた。
ここも行列ができているが、よくみると江口寿史の展覧会をやっている。
まんがを書かなくても十分イラストで商売になる。リキテンスタインみたいな質感のポスターの前に若い人の行列ができている。いかにも渋谷だね。
ミロ展は地下一階だった。以前も誰かの展覧会をここでやっていて、中に入ってみたことがあるのだが、誰のだったか思い出せない。場所だけ覚えている。完全予約制だがポスターの脇に当日券あり、との表示がある。地下の受付に行ってみるとそこで受付のお姉さんがパソコンで取り寄せてくれた。ただし16:30からでないと入れない。
30分ほど待って入る。場内結構混んでいる。日本との関係をメインにした展示で、ミロの作品でなくても当時の浮世絵とか瀧口修造との合作とか周辺領域の展示もある。必須の年表もあったが、混んでいてじっくりみる気がしなかった。(梅図かずお展だと空いていて年表をじっくりみられた。当時の少年サンデーなどが展示してあってこれももうけものだった)
日本と関係のある展示が多く、書道の影響とかコラージュや立体作品など絵画以外の作品も展示されていた。最後の方の大作は、絵画、という題名ばかりで、作品の題をつけるのは面倒になったんだな、と思った。文字も書き込んであるが、わかるのはShuzo takiguchiの部分だけだった。
40分ほどで終わった。日本での最初の展覧会は1966年国立近代美術館(上野)と記録にあった。当時高校2年生の私はこれを見に来ていた。その時見た絵の記憶もある。具象から抽象に移る時期の絵が大変印象深かかった。靴の絵とか。その時と比べると今回はミロの業績のうち日本関連の特集でまあ、ほどほどの印象だった。
中学校の美術の教科書に載っていたミロの絵をみて衝撃を受けた。こんな落書きみたいなのが教科書に載るような絵なんだ。当時TVでやっていた医者ものドラマ、ベン・ケーシーの冒頭で、男・女・誕生・死亡・無限とアナウンスがありその時、その記号が画面に映る。この誕生と死亡の記号をミロは多用している。
そんなことを中学の美術の教科書をみながら考えていた。超現実主義と説明があったような気がする。小学校4年生の時に学習図鑑でみたダリの時計がぐにゃりとまがって木の枝に垂れ下がっている絵にも超現実主義と書いてあったので、印象深く覚えている。超現実主義というのはともかくかっこいいのだ。
帰りは歩くことなく、渋谷ー吉祥寺でバスで帰宅。
フロメシ轟沈のいつものパターンで夜中に起きる。
QUARAというyahoo質問箱の意識高い系のサイトを見ていくうちに時間が過ぎた。
Posted at 03時06分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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