2016年04月16日(土)
春月 [日記]
今日の一句
春月の朧なるまま夜明け前 浮浪雀
生涯現役
吉本隆明はすでにその生涯を終えている。
当然現役ではない。
一人で言いたい放題してきたように見える人だが、
「こんなことを言うと友だちを失うから、いいたくないが」
とう前置きとか、いろいろ配慮して気を遣っているところがうかがえる。
遠山啓とのエピソードが面白かった。
吉本が仕事がなくて困って遠山啓の所へ行くと
それなら水道方式の教師の口を紹介するからやってみるか、と言われた。
ハイと答えて、資格(教員免許のことか)は取ったが、そのままにしておいた。
大部たって、遠山啓の所へ行くと、大変しかられた。
老人というのは、寂しい者だからきちんと話に来ないのはいけない。
頼りにしています、ということを言ってやらないといけない。
ご老人は寂しいから頼られることがうれしんだぞ、
それを君の態度はなんだ、と言われた。
それからもう一ついわれたのが、
他人というものは、君が君自身を考えているほど君のことを考えているわけじゃないんだよってこと。
この二つはつながっていると思う。
とまあそんなエピソードの紹介が面白い。
吉本隆明(1924-2012)詩人・評論家・思想家
遠山啓(1909-1979)数学者・数学教育家・東京工業大学教授
ところで、この話は「戦後間もない頃」という前置きがある。
遅く見積もって、戦後間もない頃が1950としてみると、このとき
吉本隆明26歳、遠山啓41歳、となって話は合う。
その後{大部たってから」という前置きで、上記の
「老人は寂しいものだから」という話題になる。
これはいったい吉本がいくつの時の話だ?
こんな疑問が生じる。
次は「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」
村上春樹のインタビュー集
知っている事ばかりだが、違う側面からの話があるので面白い。
半分ほど読んだ。
でもまあ、眼がすぐ疲れる。
10年前は読書なんてできるのか、と思っていたんだから
進歩したほうだ。
午後は業務2関連。
なかなか治まらない。
10時までやったが、残りの仕事を持ち帰る。
Posted at 06時20分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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