2005年11月23日(水)
外套
Y高演劇部初演1994
12年前である。
それから学内公演では
なんどかやった。
私も2度、老バーテン役を
やったことがある。
この11月23日は10数年
渋谷児童会館で過ごしていた。
定時制通信制の大会がこの日なのだ。
今年は顧問ではなく
一般客だった。
準備期間12日間というが
相変わらず器用にこなしていた。
演技のうまさでは一番のところもあった。
そこそここなしてしまうところが
長所であり、短所である。
そこそここなしてばかりいると
結局そこそこの人間になってしまう。
私がよく知る事ができない
新入生もたいそう、うまい。
しかし12年前の初演の印象が
私にはやはり強い。
その12年前に舞台に立っていた人が
自分の赤ちゃんを抱いて来ていた。
彼女はどんな思いで見ていたのか。
やって見るとわかるが
芝居は自分の中に後々まで残る。
ちょいでの私ですら
セリフを覚えていた。
アカデミー脚本賞受賞作家の脚本は
言葉がすごい。
翻訳調のセリフ回しだが
じっくり聞くと感銘深い。
朗読劇でやってもいいくらいだ。
始めの
都会の公園の池に現れる人魚に恋する話,
以前はどうってことなかったが
今回は感動した。
ラブとポエットの象徴的な3作目も
よく練り込まれた台本である。
台詞が聞き取れなかったのが
残念だった。
私は漠然とでも覚えていたから
まだわかったが、
初めての人にはむずかしかったろう。
文化祭のときにバージョンアップして
再演するというから
楽しみに待ちたい。
さて眼の方であるが
右目で見ると全体がかすんでいる
中央がどす黒く歪んでいる。
鏡で自分を見る。
左眼だと普通だが
右目だとどす黒く歪んだ顔が見える。
ジキルとハイドはこんなところから
着想を得たのかもしれない。
両目で見ると
この2つがまじるから
事態はやや面倒になる。
認知的不協和とでも言いたい状況である。
それを逃れるのは
左眼を悪くすればいい。
サングラスをすると少し楽だ。
見えない方がいいのである。
眼鏡の片方に鑞をなすりつけて
中央にセメダインなどを塗りたくってかけると
近い感じかもしれない。
右目で瞬きすると
黒く縁取られた円形が見える。
これは以前はクローバー型をしていた。
出血の跡が見えているのか。
どうもはっきりしない。
いろいろ確かめて見るのが面白い。
せっかくいただいた病気だから
楽しませてもらわないと申し訳がない。
なに、眼の不自由な人が一人増えただけで
大勢にはまったく影響ありません。
今日の一句
外套が似合う背中の昭和かな イシマ
Posted at 20時04分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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