2019年02月28日(木)
二月 [日記]
今日の一句
駆け足の二月晦日に雪のナシ 浮浪雀
best hit USA
小林克也は今年で78歳
大変頑張っている。
自分の中身は変わらないつもりだが
外から見れば小林克也なんだ、ということを
肝に銘じておこう。
そう思ってみる。
雨の中採点業務
予定より2時間早く終わったが、
最後の方は流石に疲れた。
それで大學眼鏡に行って
注文した眼鏡を受け取った。
中距離の見え方がちがう。
いままでの視界がブラウン管の画面だとすると
これは4K,8Kの感じがする。明るさもちがう。
せっかく老眼になってものがぼやけていたのに
これでもかとくっきりした輪郭を見せつけられる。
鍵
これは谷崎のマペットショーだ。
登場人物を谷崎が操っている。
そのはずだが、いつの間にか
人形が糸を離れてかってに踊っている。
だがその額には
まごうことなく谷崎印の刻印が。
扱っている題材は変態モノだが
その描写はまったくいやらしくなく劣情をもよおさない。
話がどんどん進む
最後のエピローグの技巧がすごい。
とうとうと流れる大河の如き圧倒的な筆力
大文豪と言われる所以である。
このカタカナ文はずっと昔読んでいるはずだが
その時は気づかなかった。
よく
若いときに読んだ名作を
年をとってから読むとまた違った味わいがある
などという。
内容に対する感想や若いときとは違った見方をしている、
という意味に使われるが、
文体に対してそう思うとは想定外だった。
いや、驚いた。
帰りに渋谷TOPに寄る。
渋谷の街はずいぶんと変わったが
相変わらずのところに行くとなんだか落ち着く。
もう二月が終わってしまう。
Posted at 23時37分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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