2006年07月27日(木)
涼し [晩年]
今日の一句
指先のわき水涼し登山口 浮浪雀
実は
走っている。
スポーツ大会なる行事があった。
最後は定番のリレーである。
直前に走者をくじ引きで決める。
名付けて「運命リレー」
学年対抗である。
得点が大きい。
嫌でも盛り上がる。
そのアンカーは担任なのだ。
告白しよう。
私は高1の担任なのだ。
運命リレー恐るべし。
これはサプライズなので
当日まで発表してはいけない。
それで2週間前から
密かに走った。
もう10数年、走っていない。
団塊世代のどんじり
昭和24年生まれ
中華人民共和国成立
いくよく進め雑技団
ゲルマン民族皆殺し
四捨五入すれば還暦60
その私がいきなり走った。
2週間ももの痛みが取れなかった。
筋から肉からきしんでうなり声を上げる。
情けなくもヨタヨタ歩きそうになる。
ばれてはいけない。
なんとか当日しのいで
ヨレヨレ走った。
翌日から1週間雨になった。
やっと痛みも引いてきた。
すると天から声がする。
走らなあかん。
冷蔵庫のビールも呼んでいる。
走らなあかん。
幸い近所に
勝手に使えるコースがある。
400mトラックを5周
ほぼ30分かけて回る。
もうレースは終わったのに
天からの声には逆らえない。
人生の最終章に
このような事態に及ぶとは
思わなかった。
運命には逆らえない。
アンカーのバトン受け取る者はなし
バトン握って死ぬまで走れ
Posted at 05時01分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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