ぱーこシティ

待機中

今日の一句
咲き群れて一人で落ちる椿かな 浮浪雀

35年ぶりの人間ドック

今度も一泊である。
糖の負荷検査をやると朝食抜きで糖の代謝を測る。
2日連続で朝食を抜くので、病院の施設に止まることが必要となる。

検査着に着替えて受付、ファイルに入った検査表を渡され、
順番を待つのは、以前と同じである。
検体を提出
検体と言うとかっこいいが、
しっこうんちたんつば
のたぐいで医療は、こういうバッチいものを相手にする。
毎日会うのは具合が悪い不機嫌な人ばかりだ。
待遇が良くなければ、やる人はいない。

身長体重はデジタルの板に乗ればそれでOK
血を4本を抜かれる。
双眼鏡みたいな検眼鏡を覗いてスイッチを入れる。
円環の欠けた方向に十字レバーを倒すとパソコンに記憶される。
相変わらずXPだった。
この程度の処理ならXPで十分。
速いからこの方がいい。

心電図、腹部超音波、胸部X線、聴力、胃X線、
どの検査にもパソコンがついてまわる。
検査士のすることはパソコン操作で、
こちらはデジタルデータを取られるだけだ。

最後に内科医師の問診となる。
これもパソコンの画面を見ながら、クリッククリックで終わる。

それでも検査全体の印象は以前とそれほど変わらない。
視力検査がやりにくいだけだった。
目を固定されて、仮想の5m先を見るより、
実際の5m先を見る方が調整がしやすい。
それは私の右目の視界の中央が欠損しているからだ。
実際の5mなら見る方向を変えることでなんとか推測できる。
視線をずらして、傍を見るようにして、中央を感じるようにする。
デジタルだとこれができない。
本来あるはずのところが何も見えない。

まあいい。なんどかあてずっぽうでレバーを倒し
そこそこの結果を得た。

内科医は画面を見ながら、何も問題はないです。
タバコすうんですね、
いんですいいいんです、こういうところでは、
やめた方がいい、と言うことになっているんですから。
やけに受容的である。
患者の機嫌を損なわないような対応に終始する。
所詮は客商売である。

規定の病院食は人間ドック仕様だが、
これも肉汁ハンバーグ、デザートに生クリームたっぷりのケーキまで付く。
私の悪玉コレステロールを増やして常連客にしたいらしい。
病院食の大好きな私は当然完食、相手の商法にまるまるの乗ることになる。

思いのほか時間ができたので、病院を抜け出し、駅までバスで外出
案件関連の郵便物を出した。
どこへ行っても仕事がついてまわるねえ。

ネットから
コミュニケーション能力が強く生きる職場は多い。
　営業とか、専門性の浅いところをさらに専門性の浅い人と切りまわす仕事とか、そういうの。
　しかし、これは本当にアレな話だけど。
　技術系、芸術系には「コミュニケーションを捨てたから開花した能力」というのがあると思う。

　これは言い切るけど。
　上手い絵描きはコミュニケーション能力がヤバイの居ますよ。
　凄腕プログラマはコミュニケーション能力がモロイの居ますよ。
　敏腕企画はコミュニケーション能力がエグイの居ますよ。

　でも彼らじゃないと出来ない仕事はありますよ。”
個人の創造力は他人を無視することから始まる。
当然といえば、当然。