2016年02月14日(日)
春一番
今日の一句
春一番二番じゃだめなの春故に 浮浪雀
春一番の風雨が治まってから
運転免許の返納に出かけた。
一応、更新の準備もして行ったが、
気持ちは変わらなかった。
始めて免許を取得したのが1976年
以来40年、始めは3年ごとの更新
最近は5年ごとの更新に出かけていた。
場所はすべて府中の免許試験場である。
昨年孫を産んだ娘のおむつを替えた場所もちゃんとあった。
試験場は予算をかけていないせいか、この40年ほとんど変化がない。
もちろん検査機械や、安全映画を上映する器具は新しいものになっているが、
例えば、女子トイレは8個ある内の7個が和式で洋式は一つだけだ。
妻がそう報告してきた。
試験場の外では、潮招きのような更新申請書を代書する呼び込みのばあさんがいた。
これだけは、あっさりなくなってしまった。
バスが止まって、免許更新の客が下りると、いっせいに手を振って
客を呼び込もうとするばあさん軍団はなかなかの見ものだった。
道路から遠い代書屋に招かれて行くと
木造のバラック家屋に、和文タイプライターとピンぼけのインスタント写真を撮る
カメラが設置されていて、行政書士が書類を作ってくれた。
今は試験場内ですべて処理される。
入り口近くに立っている職員に聞くと9番へいけ、という。
相手は警察関係者なので、指示命令の態度である。
窓口で、もう運転できませんよ、
いいんですか、と念を押される。
免許を所持していた40年間で
運転をしたのは免許を取ってから10年ほど。
後半25年ほどはほとんど使っていない。
最後にハンドルを握ったのは、確か15年ほど前に
ホームセンターで板を購入してそこの軽トラックを借りたときだった。
それ以外は身分証明に使ったときだけである。
前回の時は、目の検査に引っかかった。
再検査に回されて、なんとか気合いでパスした。
最近の機械は、双眼鏡をのぞくタイプで
あらかじめ文字を見てその場所を覚えておくことが出来ない。
(前々回=10年前)
10年前に右目が加齢黄斑変性になって
右の視界の中央部はブラックホールとなっている。
普段は左の視力でなんとかものを判別しているが
片方ずつ調べられると障害が露呈する。
実際に使っていないという理由だけなら、更新する。
しかしまた目の検査にひっかかることを考えると
これを機会に返納することに決めた。
最近車を運転していないとはいえ、この先どんな事態が起きるかわからない。
まず、足腰が弱って移動に車を使う必要があるかもしれない。
地方に引っ越したら、車は必需品である。
世界遺産に帰省したときにも使う機会があるかもしれない。
現実的に検討したのは上記2点で、それも使わない、ときめれば
それなりに対処するしかない。
緊急事態が生じたときは、迷わず運転してやろうとも思っている。
罰則を受けるのは承知の上である。
緊急事態にそれどころじゃない、というわけだ。
9番で返納の意志を確認されたあと、書類を提出。
大部待たされた。1番で1000円納入、10番で写真をとって
都合1時間半ほどで、運転経歴証明証なる免許証と同じ様式のカードをくれた。
ついでに茶封筒に入れた書類一式。
交通安全のパンフレットと自主返納者に対するサービス(共済組合でやっているような商品の割引や公的施設入場料の割引など)の案内である。
そこからバスで三鷹・吉祥寺と回って買い物を済ませて帰宅。
16683歩
Posted at 20時38分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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