2015年01月15日(木)
逝きて [日記]
今日の一句
逝きて後浮かぶ瀬もある罰ゲーム 浮浪雀
1日引きこもり
こういう日は1年に3日とあるかないか
三が日も毎日外出していたし。
レポートをやろうと思っていたが、
その気が起きないので、だらだら映像ネット関連で時間を潰す。
昨年末のコナン君を見る。
TV版だがきちんと作ってあった。
けっこう脚本を作り込んでいるが、
あちこち突っ込みどころがあるのはご愛嬌か
NHK古典講座
万葉集に入る。
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る 額田王
薬草探したり御領地の野を行ったりしているあなたが(私に)袖を振っているのをガードマンが見ていたりしないかしら
額田王(ぬかたのおほきみ)という字をずっと男だと思っていた。
暗記だけしていたからね。万葉集もう初めからやばい。
天智天皇の弟と離縁して今は天皇の妻になっているのが額田王(当時アラフォー)で、その元カレに、私に袖なんか降っちゃっていいの。もうかわいいんだから。って歌だねこれが。
その返歌
紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑに吾恋ひめやも
紫草みたいに色っぽいあなたが憎らしかったなら人妻のあなたに恋なんてしません
別れても相変わらずいい女だなあ大好きだよ、って歌だねこれが。
返歌は大海人皇子(おほあまのみこ)
解説があって、これは薬取りのイベントの時の歌。男性は鹿の袋角、女性は薬草を取って、終われば当然飲み会になる。その時のネタの歌だった、という説明。
その次が柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
石見の國より妻に別れて上り来るときの歌
石見の海 角の浦廻を
浦なしと 人こそ見らめ
潟なしと 人こそ見らめ
よしゑやし 浦はなくとも
鯨魚取り 海辺をさして
和多豆の 荒磯の上に
か青く生ふる 玉藻沖つ藻
朝羽振る 風こそ寄せめ
夕羽振る 波こそ来寄れ
波のむた か寄りかく寄る
玉藻なす 寄り寝し妹を
露霜の 置きてし来れば
この道の 八十隈ごとに
よろづたび 顧みすれど
いや遠に 里は放りぬ
いや高に 山も越え来ぬ
夏草の 念ふひしなえて
偲らむ 妹が門見む
靡けこの山
反歌二首
石見のや高角山の子の際より我が振る袖を妹見つらむ
小竹の葉はみ山も清にさやげども吾は妹思ふ別れ来ぬれば
口語訳省略 長歌はそうとうえっちな歌とみた。『寄り寝し妹を』までの前振りがいちゃいちゃの描写だよね。柿本人麻呂は和歌の形式を完成させた歌人だそうだが、返歌もなかなかかっこいい。袖を振る=怪しい力で相手を引き寄せる動作で、こっちきて、という求愛表現とのこと。
相聞歌とか言って、高校生時代は好きだわたしも、という内容を考えていたんだが、恋愛だからとうぜんいちゃいちゃ中心だよね。手つなぎ登校禁止、校内いちゃつき禁止の学校で教えていいのかね。この時代近代的自我なんて観念はないので、まず感情が主体、歌詠みはその表現道具として使われている感じがする。利己的な遺伝子と同じ発想だね。三角関係とかいうより、感情生活のスタイルとしていろいろなパタンがあって、それを楽しみ慈しむのが雅な生活って奴なんじゃないの。borderline personality desorderの歌なんてがんがんあった気がする。額田王のアラフォーの余裕すごいよね。
ネットいろいろ読みふけって、久しぶりにじばにゃんやった。中ボス一体倒した、クエストはんぱない。まだまだ終わらない。
Posted at 02時24分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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