ぱーこシティ

2005年12月15日(木)

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勉強三昧

今日の一句
降る雪は空より暗い灰の粉  浮浪雀






さて夢のような 46年ぶりの入院生活は
またたくまに終わってしまった。
まことに残念である。
あと1週間ぐらいはいたかった。

光線力学療法は第7手術室で行った。
手術用ベッドが一つ
レーザー装置のついた眼科用椅子が一つ
狭い部屋である。
その椅子に座ると
あごを乗せて額を固定する台がある。
まずその高さを調整する。
眼球の前に検眼装置のレンズが来る。
そのレンズの向こうに先生の眼がある。
機械を間にして医師と患者が
顔を相対することになる。
息がかかるほどの距離である。
もちろん女医先生は手術用マスクをなさっている。
部屋は暗く私は散瞳用点眼薬を入れられているので
よく見えない。

手術同意書をよく読むと
医師の先生と私の個人的な契約である。
この契約を交わして
私はされるがままに眼底にレーザーを
ぶちこまれるのだ。
もう好きなようにしてください、
と身をささげているのと同じである。
なかなかすごい人間関係である。

ビスダインは暗い緑色の液体である。
それがやや太いプラスチックの注射器に入っている。
注射器は器械に取り付けられていて
正確に10分で静脈に注入されるように
セットされている。

まず静脈に点滴の針を入れる。
先生が直接刺入する。
「チクっとしますよ」
針先を3cmほど挿入する。
そこから透明のビニールチューブがついている。

注射器の電動ピストンと
レーザー装置は正確に同期されていなければならない。
「一、二の三」と
看護士と医師が声を合わせて
スイッチをいれる。
大人の女性2人が
じゃんけんをするように
声を合わせて合図をする。

透明なビニール管の中を
暗い緑色の液体が
ゆっくりと確実に進んで来る。
腕の静脈に入ると
かすかな引き攣れ感がある。

「気分は大丈夫ですか」
なんどか聞かれる。
アレルギーショックを警戒しての問診である。
異常はない。

レーザーの器械がピッ、ピッ、と
時刻を刻み始める。
では始めます、
と先生が宣言して
のぞいたレンズの先から
レーザー光線が発射される。
丸い赤い光がついただけで
痛みも何もない。
発信音を数えると
ぴたり83回で終わった。

視界の中央にある丸い網目の中央が
みるみる抜けて網が溶けるようになくなっていく。
まさか新生血管が見えている訳はないが、
そういう残像が見える。
そのあと暗い赤い小さな丸が視界の中央に残される。

部屋の灯りが灯され
点滴に透明な液体が
注入される。
そのあと針を抜いて
施術は終わる。
部屋に入って30分ほどである。

ところでこのビスダインなる高価な薬、
私はひそかにゾンビ薬と呼んでいる。
ドラキュラやゾンビは
太陽の光に弱い。
朝日にあたると体中が溶け出して
もがき苦しんで死んでしまうではないか。

それと同じ効果がある。
それゆえ、体外に出るとされる48時間
日の光にあたってはいけない。
ハロゲンランプにあたってはいけない。
さらに退院後3日をすぎるまでは
直射日光にあたってはいけない、
とされている。

ある波長の光にあたると
ゾンビ薬が威力を発して
活性酸素が組織を焼く。
ゾンビ薬は体中に回っているから
皮膚が光に触れてもいけないのだ。
眼はもちろんいけない。
サングラスをして病室の中で
ゾンビ三昧。

病室は6人部屋で
眼科の処置に長期の入院は不要である。
皆二泊三泊で退院して行く。
私より年配者が多い。
私はずっと遮蔽カーテンをしたままだったので
同室の患者と口をきく機会はなかった。
それでもまわりの話は聞こえる。
若い看護士との会話や
老夫婦の会話は
まことに興味深い。
これが大部屋の醍醐味である。
46年ぶりの入院生活を堪能した。
いずれ時間があれば詳細を報告したい。

術後48時間たって
視力は目立って復活していないが
きわだって悪くはなっていない。
像のゆがみの程度がやや少なくなり
視界全体に解像度は増した気がする。
もちろん左目に比べれば
ほとんど見えていないのと同様である。

特に悪い副作用は出ていないことを報告して
本日は終わります。



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2005年12月14日(水)

鎌鼬(かまいたち)

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TV三昧

今日の一句
鎌鼬真空切りの異名なり  浮浪雀

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2005年12月13日(火)

凍鶴

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入院

今日の一句
やっぱり寒い凍鶴の恩返し  浮浪雀



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2005年12月12日(月)

冬の夜

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黄落

今日の一句
上空に韃靼人が冬の夜  浮浪雀

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2005年12月11日(日)

冬木

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ヴィンテージオーディオ

今日の一句
探偵は冬木冬彦ふくろうが助手  浮浪雀

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2005年12月10日(土)

師走

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ホームメイド

今日の一句
廊下を走ってはいけません師走  浮浪雀

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2005年12月09日(金)

大根

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カラス

今日の一句
大根が首を伸ばして青空へ  浮浪雀

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